海外で活躍できる人材が少なく、完成車に依存してしまう

明らかになった日本の自動車部品メーカーの最大の弱み

日本の完成車メーカーのトヨタ、ホンダのような世界に誇れる存在感はない。本来の実力が過小評価されてしまった感はあるが、長年、自動車メーカーの脇役に徹してきたから、と考えれば不思議はない。しかし、日本の完成車メーカーにとって、コスト競争力のない系列部品メーカーをいつまでも海外で採用しつづける理由もない。製品力や品質、サービスカがよければ、欧米の大手部品メーカーから購入するのは当然である。このままでは、世界中で自動車部品メーカーの淘汰が進むなか、企業力が不十分な日本の部品メーカーは生き残るのが難しい。

この議論は、往々にして、規模の話に焦点があてられがちだ。日本の自動車部品は規模が小さいのでだめだ、合併してもっと大きな会社になるべきだ、という指摘だ。しかし、現実は、デンソーはマグナ、ジョンソン・コントロールズの大手二社よりも規模は大きいし、アイシン精機はこの二社とほぼ同サイズである。カルソニックカンセイ、光洋精工、ブリヂストンより小さな勝ち組企業、ボーグワーナーもいる。

けっして勝ち組は規模で勝っているわけではないのである。世界の勝ち組との差は何かそれでは、日本の自動車部品メーカーと世界の勝ち組との差は何なのか?この問いに答えるため、大手勝ち組の三社、ジョンソン・コントロールズ、コンチネンタル、マグナの各社の特徴をみてみる。ジョンソン・コントロールズは自動車の座席などの内装品やバッテリーなどが中心のメーカーである(会社名の空調設備関係の事業とは組織的に切り離されている)。一九九六年から二〇〇三年までのTSRの推移を同業他社と比較すると、その市場からの高い評価が目をひく。
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